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第191回 星と虹

私は毎晩眠りにつく時いつもたくさんの星を見上げることができます。雨の日も、雪の日も毎晩見られます。実は特殊なプラステイックが星型になってそれを天井に好きなようにアレンジして貼り付けますと夜電気をつけて寝る前に本を読んでいざ寝ようとおもって電気を消しますとその星達が光をはなってきらめくのです。真っ暗闇のなか天井にそれはたくさんの星が見えるのでいつも星を見ながら眠ってしまうのです。

それとこれはお日様が出ていないとだめなのですが、夕方裏庭で植木や鳥達へのシャワーをあげるとき、きれいな虹を作ることができます。それも真ん丸の虹をつくることができます。虹をみながら草花に水をあげて、鳥達がシャワーを浴びるとき、私はとても幸せな気持ちになります。そしていろいろなことに感謝したくなるのです。きょうもきっと虹が見られます、お天気だから。

5/17 2002

第192回 猫の感情

猫をこれだけ飼っていますといろいろなことが見えてくるような気がします。感情のことを以前書いたような気がしますが、嫉妬心と、嫌なことがあると他の猫に八つ当たりする感情をよく見かけます。あまり同じ猫を可愛がりますと横からじっと見つめている視線を感じることがあります。そんな時はすぐに視線の持ち主のところへ行って愛情をかけてやります。13匹の猫ですから、一日に全ての猫に対し平等に注意を与えることはできませんが、できるだけ、皆にスキンシップを平等に与えるように心がけています。

嫌なことがあると他の猫に八つ当たりするというのはあります。そしてターゲットは決まった相手になっているようです。たとえば、寝ているときにブラシをかけたりすると煩わしくなるのか、少ししますと急に起き上がり近くにいるまったくイノセントの猫をアタックしたりします。ですからちょっと猫の気性に変化が出たときは注意です。猫の顔色(感情)をうかがうことはよくあるのです。

5/20 2002

第193回 ほっと一息

ずっと暑い夏日の毎日が続いていたのですが、この二日ばかり春の気持ちのいい陽気が戻ってきました。ほっと一息ついています。このように夏の暑い時期に一月に2,3日でも一息つけるような日がありますと助かります。ハミングバードのシロップも太陽の熱でかなり熱くなりますから、ときどき日陰に移したりします。野生の生き物は暑いときも寒いときも、そのことを恨むことなく、ただ生きなくてはならないわけですね。

「いやー、今日は暑くてたまらないね」とか言い合うこともなく、ただ黙々と生きているわけで、そのことを思うだけでなんとなく偉いと思ってしまいます。不快とか嫌な気持ちという感情が彼らにはないのでしょうか。空腹と喉の渇き、そして排泄、種の保存、ただ生きるということだけが脳にインプットされて他の感情はないのでしょうか。そう思う時、いろいろな感情があることがとてもいいこのなのかどうか、ちょっと考えてしまいました。

5/22 2002

第194回 両毛会?

ミシシッピに日産が工場を設立することになり、ミシシッピ/ジャパン ソサエテイーというオーガニゼーションが設立することになりました。早速第一回の会合があり、ニューオリンズから領事、ミシシッピ州知事も出席して大々的に行われました。そのとき行った人のはなしによると意外に日本人がいらしたことが判明しました。 でもNY、CA, CGOに比べたら比較にはなりませんが。そして何故か関東のしかも埼玉、茨城、栃木の人の絶対数が多いことがわかり驚きました。

そして、最近両毛会でもつくろうではないかという話が起こってきました。人数は4,5人なんですが、これは画期的な動きです。何故ミシシッピにこの地区の人間が多く集まったか。なんとなくわかるような気もしないでもありません。外国に住むときやはり住み慣れた土地に近い環境であるとやはり落ち着きますし、住みやすいものです。実現するかどうかわかりませんが、いつかみんなで一度集まろうと話しています。

乞うご期待。

5/24 2002

第195回 これさえあれば

日本食料品はほとんどないここの生活ですが、なければないなりにあるもので工夫をしなくてはなりません。しょうが、ねぎ、にんにく、米酢、醤油、ごま油、みそ、さとう、だし、これさえあれば、なんとか味付けで日本の味付けができますからなんとかなるようです。ここですとヒューストンの日本食料店が近いことがわかり、そこにファックスでオーダーを出しますと、後払いで品物を送ってくださいます。乾物は軽くて保存がききますので助かります。

贅沢を言わせてもらうと、新鮮な日本野菜がてにはいればもういうことありません。ごぼう、さつまいも、しいたけをはじめとするいろいろなきのこ、日本のきゅうり、はす、南瓜、ナス(ここには米ナスしかない)、あと里芋、山芋でしょうか。新鮮な魚はもうまぼろしですし、お豆腐屋さんのできたてのお豆腐や油揚げ、がんもどきも夢のまた夢、でもそういう状況からいろいろな発見が生まれます。先日は餃子にバルサミックビネガーを醤油でわったものがとても合うことがわかりました。昆布だしさえあれば美味しいおつけものも生まれます。なんとかなるものですね。

5/27 2002

第196回 グリルチーズサンド

私達がときどきとても食べたくなるサンドイッチはグリルチーズサンドイッチというのです。これはライ麦パン(できればふかふかでなく、しっかりと重いライ麦パン)を1センチ弱に切ったものを一人2枚。それにたまねぎのみじん切りを大さじ2,3杯(一人分)、それにアメリカのヴェルヴィータというチーズ(とろけるチーズですが、チェダーチーズ系)を2,3枚(一人分)、それにバター(我家はいつも無塩バター使用)を用意します。

まずフライパンにバターをとかしたまねぎのみじん切りをこんがり色にいためる。炒めたためねぎを皿にとっておき、同じフライパンにうすくバターを両面に塗ったライ麦パンをのせこんがり両面を焼き、その一枚にチーズをのせ、その上に炒めたたまねぎをのせ、もう一枚のパンをかさね、チーズがとろけるまで弱火で焼く。それだけのサンドイッチなのですが、いためたたまねぎ、チーズ、ライ麦パンがとても合います。チーズに塩気があるのでバターは無塩で充分ですし、無塩バターのほうがバターの純度が高いと聞いています。寒い日のほうがあいますが、我家では季節に関係なく食べています。

5/29 2002

第197回 川

日本でもアメリカでも川のある土地に住むことになりました。昔は自然災害のなかで川の洪水というのは大きな被害をもたらしたものですが、土木工学の研究者や技師の方たちの研究と努力とによって洪水での被害はなりをひそめたようです。渡良瀬川もその昔洪水で多くの犠牲者を出したことを両親から聞いたことがあります。実家の柱にそのときの水位を示すあとがしっかり残っています。家の前に小さな川があって、木の橋がかかっていたのですが、それが洪水の水で流されてしまったと聞いています。夜には助けを求める人の声も聞こえたと聞いています。

Vicksburgもその昔洪水があり、過去の水位を示すメモリがコンクリートでつくられたゲートに示されています。しばらく降り続いた北部の豪雨でミシシッピ川の水位が現在かなり高くなっており、地域によってはボートをつかって生活をしている人もいるようです。もちろんその地域の家屋は高床式になっており、床上浸水はしていないようです。でもこのために農業に大きな被害と問題が起きているようです。私達のところにはまったく影響はありません。自然のパワーにはどうしてもかないません。

5/31 2002

第198回 水

日本でもアメリカでも、世界中で、いまや飲み水を買って飲む時代になりましたね。これからますます水は大切になってくることでしょう。水は貴重だと思っていても、日常生活の中では知らず知らず水を無駄に使っている自分がいます。私一人が気をつけていても、、、、。という考えがいけないのかもしれません。 先日ナンタケットの友人が訪ねてきたときにも水の話になりました。

彼の住むナンタケットにはとても純度の高いスプリングウオーターが湧いているらしく、旅先ではボトルウオーターしか飲めないと言っていました。彼の両親はアリゾナに住んでいますが、アリゾナは湿度が低く、年間を通して気候が安定しており、リタイアーしてアリゾナに移住する人が多いということです。そしてそこには必然的にゴルフ場がたくさんできて、その維持に膨大な量の水が使われ、そして芝を維持する科学肥料が使われていますので、まかれた水の行方が大きな問題になっているとのことです。ボトル入りの水がこのように売られるようになったのはいつ頃でしたでしょうか、、。

6/03 2002

第199回 太陽

日本は美白が定着しているようですね。真っ白い肌がいいと。確かに現在は日焼けは健康によくないと言われています。私も日焼けはしたくないので、強度の日焼け止めのクリームをつけて野外スポーツなどはしていますが、まっくろです。夏の間は外にもなるだけ出ないようにしていても焼けてしまいます。皮膚癌の発生は確かに多くなってきているようです。友人のなかにも皮膚科にいって治療したり、検査をしてもらっている人がいます。

白人というだけあって、やはりコケイジョンの方は肌の色が白いですから、無理な日焼けは問題を起こすようです。 でもこちらの方は夏は小麦色にあこがれる気持ちが強いようで、私はいつも皆さんから羨ましがられます。そしてテレビショッピングの番組にはこの時期塗るだけでこんがり小麦色になるクリームが飛ぶように売れているようです。 どうも人は無いものねだりをしてしまうようですね。今日の太陽も強い光を放っていました。これからしばらく太陽が主役の季節になります。

6/05 2002

第200回 根っこ

不思議なことに、両親の元を離れて住むようになってもどうも生まれ育った両親のいる家が「私の家」のような気持ちがとれませんでした。なんだか生まれたときに根っこが生えてしまったような感じとでもいいましょうか。でも結婚してからは、なんとなく「私の家」が今住んでいる場所に変ってきたような気がし始めましたが、それでも実家に帰ると「やっぱり家はいいなあ」という気持ちがわいたものでした。

両親が住んでいた家には今は他の家族が住んでいます。今度日本を訪れるときは旅人となるわけですが、どんな気持ちになるだろうとちょっと気になっているのです。
両親の家が他の家族の家となったとき、私の根っこは Vicksburg のこの家に移されたような気がしています。今ははっきりとこの場所が「私の家」なんだと実感しています。時の移り変わりを思っています。

6/08 2002

200回に寄せて

今年の夏で渡米18年目を迎えます。18年前に日本を離れてからインターネットが開通する1999年の秋までは日本のことはほとんど分からずにいましたが、今ではいま日本で起きていることが手にとるように分かるようになり、これはものすごい変化となりました。しかし、一方で分かりすぎて困るという現象も起きているような気がします。故郷の友人がいつかメールに書いてくれたひとこと、「絶対的な距離はあるわけで、そこから生まれるジレンマは仕方ない、、、」といったことなのですが、これは当たっています。太平洋の向こうとこちら、昼と夜が逆のこの絶対的距離はどうにもなりませんが、こうして得た縁をこれからも大切にしていきたいと思っております。

おじじ様にこの場を提供していただいてこうしてこちらからお便りを送らせていただき、200回を迎えることになりました。身の回りのことしか書けませんので、ミシシッピ通信という名から大分はなれた内容になってしまって、ほとんど私の日記のような感じのお便りになってしまっています。でも、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

6/8 2002  kinu